資格を取りたいと思ったとき、初心者が候補に入れやすいのがFP3級と簿記3級です。
どちらも有名で、独学しやすいと言われることが多いため、「最初の1資格」として迷う方はかなり多いと思います。
ただ、実際にはこの2つは性格がかなり違います。
生活に役立てやすいのがFP3級、仕事や経理・会計の基礎に直結しやすいのが簿記3級です。
FP3級は日本FP協会が実施する国家検定で、2級・3級は学科・実技ともCBT方式へ完全移行しています。受検手数料は3級の学科+実技で8,000円です。簿記3級は日本商工会議所の検定で、ネット試験と統一試験があり、ネット試験の受験料は3,300円、別途事務手数料がかかります。
結論からいうと、次のように考えると選びやすいです。
- 家計管理・保険・税金・資産形成に興味があるならFP3級
- 経理・事務・会計の基礎を身につけたいなら簿記3級
- 実生活ですぐ使いやすいのはFP3級
- 転職や仕事との結びつきが見えやすいのは簿記3級
この記事では、FP3級と簿記3級の違いを初心者向けにわかりやすく整理し、どちらから取るべきか判断しやすいように比較します。
FP3級と簿記3級の違いを先に結論で整理
先に結論をまとめると、2つの資格は次のように分かれます。
FP3級が向いている人
- お金の基礎知識を広く学びたい
- 家計管理や保険、年金、税金に興味がある
- 自分の生活にすぐ活かしたい
- 難しすぎない資格から始めたい
簿記3級が向いている人
- 経理や会計の基礎を学びたい
- 事務職や会計系の仕事を意識している
- 数字を整理するのが苦ではない
- 将来的に簿記2級まで進むことも考えている
つまり、
生活寄りならFP3級、仕事寄りなら簿記3級
と考えるとわかりやすいです。FP3級はライフプラン、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続など幅広い分野を扱い、簿記3級は主に商業簿記の基本を扱います。
FP3級とはどんな資格?
FP3級は、お金に関する基礎知識を幅広く学ぶ資格です。
試験を実施している日本FP協会では、3級FP技能検定は学科試験と実技試験の両方があり、両方に合格すると資格取得となると案内しています。学科・実技とも原則CBT方式で、全国で随時受検できます。
学ぶ内容はかなり生活に近く、
- 家計管理
- 保険
- 年金
- 税金
- 不動産
- 相続
- 資産形成
などです。
そのため、仕事のためだけでなく、自分や家族のお金の知識を増やしたい人にも向いています。2026年度は試験実施期間も拡大されており、月ごとの受検期間と合格発表日が公表されています。
簿記3級とはどんな資格?
簿記3級は、会社のお金の流れを記録・整理するための基礎資格です。
日商簿記のネット試験案内では、3級はネット試験でも受験でき、試験終了後に自動採点され、合格者はデジタル合格証を取得できるとされています。ネット試験と統一試験の合格は同じ扱いです。
簿記3級で学ぶのは、主に
- 仕訳
- 現金や預金の管理
- 売上・仕入
- 帳簿の基本
- 決算の初歩
といった、会計の入り口です。
そのため、経理・事務・会計・会社のお金の流れに関心がある人に向いています。ネット試験の3級試験時間は60分で、基本的なパソコン操作ができれば受験可能と案内されています。
難易度で選ぶならどっち?
初心者がいちばん気になるのが難易度だと思います。
結論からいうと、
とっつきやすさはFP3級、考え方に慣れるまで少しクセがあるのは簿記3級
という印象です。
FP3級は、お金に関する身近なテーマが多いため、初学者でもイメージしやすい内容が多いです。しかもCBT方式で随時受検でき、試験終了後に当日点数が分かる案内もあります。
一方、簿記3級は内容自体は入門レベルですが、仕訳や借方・貸方の考え方に慣れるまで少し時間がかかる人もいます。試験時間は60分で、勘定科目選択や金額入力などPC上での操作も必要です。
そのため、
- まず資格勉強に慣れたいならFP3級
- 数字の処理やルールを身につけたいなら簿記3級
という選び方がしやすいです。
実生活で役立ちやすいのはFP3級
生活に直結しやすいのは、やはりFP3級です。
FP3級では、保険、税金、年金、不動産、相続など、日常生活や家計に関わるテーマを幅広く学びます。試験範囲自体が生活設計や資産設計に近い内容なので、**「資格を取ること」より「生活に活かすこと」**が目的でも学ぶ価値があります。
たとえば、こんな人にはFP3級が合いやすいです。
- 家計の見直しをしたい
- 保険を理解したい
- NISAや資産形成に興味がある
- 子どもの教育費や老後資金が気になる
- 副業や働き方と税金の関係を知りたい
つまり、お金の教養を身につけたい人にはFP3級がかなり相性が良いです。
仕事や転職でわかりやすく活かしやすいのは簿記3級
一方で、仕事との結びつきが見えやすいのは簿記3級です。
簿記3級は、会計や経理の基礎として認知度が高く、日商簿記の合格は履歴書等に「日商簿記検定試験(3級)取得」と記載できます。ネット試験でも統一試験でも同じ扱いです。
特に、次のような人には向いています。
- 事務職に興味がある
- 経理補助や会計事務の仕事を意識している
- 将来的に簿記2級を目指したい
- 会社のお金の流れを理解したい
そのため、
「何か仕事に結びつく資格を1つ取りたい」なら簿記3級の方がイメージしやすいです。
受験しやすさで比べると?
受けやすさも意外と大事です。
FP3級は、日本FP協会では学科・実技ともCBT方式へ完全移行しており、全国で随時受検できます。2026年度は試験実施期間も拡大されています。受検手数料は3級の学科+実技で8,000円です。
簿記3級は、ネット試験会場が決定する日程で受験でき、ネット試験の受験料は3,300円、事務手数料550円以上が別途必要です。受験日の3日前までなら会場変更やキャンセルの案内もあります。
費用だけで見ると、
簿記3級の方が受験料は低めです。
一方で、FP3級は学科と実技の両方が必要なので、トータルではやや高く見えます。
迷ったらどっちを選べばいい?
迷ったときは、次の基準で考えるとかなり選びやすいです。
FP3級を選ぶべき人
- お金全般の基礎知識をつけたい
- 生活に役立つ知識を優先したい
- 難しすぎる内容は避けたい
- 家計改善や資産形成に興味がある
簿記3級を選ぶべき人
- 経理や事務の基礎を学びたい
- 仕事や転職に結びつけたい
- 数字やルールの勉強が苦ではない
- 将来的に簿記2級を視野に入れている
かなり単純化すると、
「家計や生活ならFP3級」「仕事や経理なら簿記3級」
です。
先に取るならおすすめはどっち?
資格勉強が初めての人なら、私はFP3級から入る方が取り組みやすい人が多いと思います。
理由は、FP3級の方がテーマを生活に結びつけやすく、学ぶ意味を感じやすいからです。しかもCBTで受けやすく、2026年度は受検機会も拡大されています。
ただし、
「事務職に就きたい」
「会計の基礎を早めに固めたい」
という目的がはっきりしているなら、最初から簿記3級を選ぶ方が合理的です。
つまり、
目的がはっきりしていない人はFP3級、仕事に直結させたい人は簿記3級
という選び方で大きく外しにくいです。
両方取るのはあり?
はい、かなりありです。
実はこの2つは競合する資格というより、役割が違う資格です。
FP3級はお金の知識を広く学ぶ資格で、簿記3級は会計の基礎を身につける資格なので、両方取ると知識の幅が広がります。FP3級はライフプランや税金・相続など、簿記3級は商業簿記の基本というように、範囲がかなり異なります。
おすすめの順番は、こんな感じです。
- 生活寄りに学びたい人
FP3級 → 簿記3級 - 仕事寄りに学びたい人
簿記3級 → FP3級
どちらか1つで迷うならこの記事の基準で選び、余裕があれば2つ目も目指す形がいちばん現実的です。
よくある質問
FP3級と簿記3級はどっちが簡単ですか?
一般的には、生活に近いテーマが多いFP3級の方がとっつきやすいと感じる人が多いです。一方で簿記3級は、借方・貸方や仕訳の考え方に慣れるまで少し時間がかかることがあります。FP3級はCBTで随時受検、簿記3級ネット試験は60分です。
就職や転職に役立ちやすいのはどっちですか?
仕事との結びつきが見えやすいのは簿記3級です。日商簿記はネット試験・統一試験とも合格の扱いが同じで、履歴書等にも記載できます。
家計管理やお金の知識に役立つのはどっちですか?
家計管理、保険、税金、年金、相続など生活に直結しやすいのはFP3級です。試験範囲自体が資産設計や生活設計に近い内容です。
受験しやすいのはどっちですか?
FP3級は学科・実技ともCBT方式で随時受検でき、2026年度は試験実施期間が拡大されています。簿記3級もネット試験で柔軟に受験できます。受験料はFP3級の学科+実技が8,000円、簿記3級ネット試験が3,300円+事務手数料です。
まとめ
FP3級と簿記3級は、どちらも初心者に人気の資格ですが、向いている人は違います。
- 生活に役立つお金の知識を身につけたいならFP3級
- 仕事や経理・会計の基礎を学びたいなら簿記3級
このように考えると選びやすいです。
迷ったときは、
「生活に活かしたいか」「仕事に活かしたいか」
で決めるのがいちばんわかりやすいです。
資格選びで大切なのは、世間の評価よりも
自分の目的に合っているか
です。
その基準で見れば、FP3級も簿記3級も十分に価値があります。
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